いつかみた空。 どこかであった猫。 だれかのうしろ姿。 そして 小さいころのあなた。
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癒しの旅~その1
2006-09-23 Sat 15:25
そして いつもの ように 
旅ははじまった。

もう それは わかっていたこと。
悲しいとか
さみしいとか
うれしいとか
わくわくするなんて
まったくなく
ああ また 旅がはじまったと
思うだけ。

今回は
夕暮れ時だった。
オレンジと紫と濃紺が路地のすみまで
染めていた。

やっと なれてきた おばあさんとの生活。
散歩の帰り。

「今日は ちょっと 歩きすぎたね」
そういいながら
おばあさんは 夕日に向かって歩いていた。

歩くのは遅いけど
しっかりした 足どり。
姿勢もただしくて その笑顔には
笑いしわが 刻まれ
その幸せな人生を空想できる。

でも
去年 最愛のおじいさんを 亡くしたと
微笑みながら おばあさんは 話してくれた。
でも あなたがきたから もう 大丈夫とも。

そんな おばあさんの後ろ姿を 見守りながら
旅立ちの時を向かえる。

そう。また いつものこと。
いつもの 旅が はじまるだけのこと。

ここは 居心地が よかったのになあ。
おばあさんのちょっと古くさい料理も
あの小さな部屋も。

「暗くなる前に 家にかえろうね」

気をつけてね。
もう あえないけど
あなたのことは きっと 忘れないと思う。
いや 忘れたほうが いいのかもしれない。

おばあさんが 笑顔で ふりかえった。

夕暮れのなか
うすれていく 姿をみて
おばあさんの 笑顔が 凍りつく。

さよなら。

そして いつものように
旅は はじまった。
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