いつかみた空。 どこかであった猫。 だれかのうしろ姿。 そして 小さいころのあなた。
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癒しの旅~その8
2006-10-27 Fri 10:20
ブルーサファイヤの記憶のおくに
沈み込んでいく。

それは
深い深い 海の底におちていくような
感覚。

彼女がみえる。
これを うけとった日。
青年が 
彼女を抱きしめ
まだ ネックレスだったころの
ブルーサファイヤを
彼女の胸にかざる。

微笑みかえす 彼女。
あの 笑顔ではない
まわりまで 微笑まずにはいられないほどの
子どものような 笑顔。

二人は 抱きあう。
ブルーサファイヤは
幸せそうに 二人を見守っている。

ちく。
いたい。

彼女の胸に傷がついたのを
宝石は 感じていた。

あたたかい彼の腕の中
安らぐはずなのに
手に 足に 力がはいる。
身体の中から 寒気がはい出してくる。

「ああ。なぜ」

彼女の心の中で 流した涙が
ブルーサファイヤに
すいこまれていった。

宝石の記憶は
次の ページを めくっていく。
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癒しの旅~その7
2006-10-13 Fri 16:26
めざめは ここちよかった。
みるくのかおり そして かわりなく
笑みを浮かべる 彼女。

行ってくるね。と 言い残し
身支度を ととのえた彼女は 
せっけんの匂いだけ残して 
朝の街に でていった。

家の中の 邪気の 匂いを探す。
きれいに 掃除されていて
無機質でもない 彼女の部屋は 
それなのに 邪気が あちこちに
存在している。

そう あの彼女の笑顔にも。

戸棚の上に飛び乗ってみると
アクセサリーボックスがあった。
オルゴールになっているやつ。
アンティックなつくりになっていて。。

ああ。ほんと 開けづらい。

両手両足をつかってなんとか
開くと
そこから
モーツァルト!
ピアノ協奏曲。。。。

アクセサリーの中に 
何個か 邪気の強いものをみつける。

ブルーサファイヤ。
そう高価なものではないけれど
想いがこもっている。
最初はきれいな熱い思いだったのに
いつのころからか
彼女の 涙をすって
邪気をおびたのが わかる。

ちょっと 苦いけど
しようがない
邪気を祓ってしまったら
想いが見えなくなってしまうから。

おでこにあてると
ひんやりと つめたい。
口の中には 邪気の味がしてくる。
吐きそうになるのを こらえながら
宝石の 中の 思いを
よみとろうと 
目を閉じる。
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